企業VPのお仕事。学んだ事を生かす事ができました!!

思いがけず企業VPナレーションのお仕事をいただき、その2回目でした。

まだまだ小さいお仕事ではありますが、
機会をいただけることが有難いです。

スタジオで録るのも、長い原稿を読むのも初めて、
しかも1回通してちょっと余るくらいの時間しかなく、
初回は不慣れと焦りで呼吸は上がり、ガチガチに固まってしまって、
どうしようもない状態になりました。

なので、今回はとにかく呼吸を大きく使いたいと思っていました。

録りの前の土曜日、
ボイスクラスである動きを見直しました。

その動きが本当にできているときと、
形だけのときの違いを改めて教えていただきました。

できるときの感覚が、
なんとなくうまくはまったような感じがしました。

「何があっても、ここだけに集中すればいい」と思えました。

そして本番。

特に止めることなくひたすら淡々と録り、
つまずくと付近から取り直しの流れは前回と同様です。

映像に意識を向けつつも、
ひたすら土曜日に得た感覚に集中しやっていくと、
大きく動いている感じが得られました。

喋りがとても楽で、勝手に音が生まれてくるような
そんな感じになりました。

とても楽しかったです。

今まで踏ん張って音を出そうとしていて、
こんなに次から次へと、楽に音が生まれてくるなんてなかったので…

生まれた音をコントロールするため、
個人レッスンで教えていただいたことも楽に意識できました。

一つのことに意識を集中しているだけなのに、
他のことも一緒に楽に意識できるようになり、
結果としていろんなところが楽にできていったような感じでした。

APHで学んでいるボディーボイス、まさに身体なんだと実感しました。

まだまだ直さないといけないポイントはありますが、
一つの基盤として、「こうやって喋ればいい」が見えたお仕事になりました。

ここから得たことを、さらに次に生かせるようにして、
さらに上のお仕事ができるようにやっていきたいです。

ピタっと決める

地上波のバラエティ番組の再現ドラマのお仕事に行ってきました!

この番組の再現の仕事は3度目。

実はその回によって制作会社が異なる場合もあるので、
毎回同じ様に呼んで頂いているというわけでもないのですが・・・
今回は、ちょうど1年前にお仕事をした時と同じディレクターに
再び呼んで頂きました。

とは言え、前回はちょっとした役で1シーンのみ、
しかもオンエアではそのシーンはカットされてしまっていて・・・なので、
当時は「もしかして私の芝居がダメだったのでは・・・」
と負の思考がよぎるのを何度も振り払っていた事を思い出しました。

今回、私の事を覚えていて呼んで下さったのか・・・
それともたまたまなのか・・・

『そういえば、こいつ前に芝居出来なかった奴じゃん』と思われたらどうしよう
(と、ちょっと負の思考が出て来そうになるところを)

・・・いやいや、今回だって私を選んだのはディレクターだ。
自信を持って、堂々と、しっかりやってこよう!!と決めて臨みました。


スタジオでディレクターにお会いして
「ちょうど一年前の今日、この番組の撮影でお世話になりました。
保健室のシーンで先生役をやりました。」とお話すると、

「ああ!覚えていますよ!でもあのシーンはカットになってしまったんですよね。
僕は入れたんですけどね、上の者にカットされてしまって。
芸人の○○さんがやりまくってましたからねぇ・・・(笑)。
今回は主人公のお母さん役ですからカットにはならないですよ!」と。

(後でわかったのですが、このディレクターは“コント”的に創るのが
お好きなようなのですが、上の方の好みではないそうです。)

よかった!私の芝居のせいでカットになったのではなかった!


そして撮影開始です。

このシリーズは基本的にやっぱり“コント”なんです(笑)。
主人公の姉妹は若手の芸人さん達。

二人の食べっぷりやリアクションや顔芸がとにかく面白くて、
ディレクターもそこを見せたがっているという事はすぐにわかったので、
私はその間をピタっ、ピタっ、と納めることを意識してやってきました。

勿論、そこには今APHで学んで稽古しているある技術を入れつつやるのですが、
ただ何となくやるのと、さりげなく「技術」でやるのとでは、
やはり“確信”の度合いが全然違いました。

今回も、私のシーンは基本的に1テイクOKで決めてきました。

脇はピタッと決める!
これをきちんと出来ることは現場では本当に重要な事だと思います。


あるシーンで別の若い女優さんが、笑いをとる芝居を求められ、
ディレクターに何度も見本を示されるも全くそのテンポやニュアンスが出せず
大変苦労していました。

彼女のキャラクターからしたら無茶ぶりであるのも確かでしたが、
ディレクターの描きたい画もよくわかりました。
そこが上手く行かないと本当に辛いですね・・・。

何度もやり直しをしましたが、結局、ほどほどのところで
「うーん、OKでいいでしょう」
と妥協している様子でした。

別日の撮影でも似たような事がありました。

回転寿司屋さんでのシーンで、
流れてくるお寿司のタイミングと
芝居のタイミングを合わせないといけないのです。
そこでエキストラで来ていた若い男性が、
一言のセリフでどうしてもテンポを崩してしまう・・・。

何度もやり直し。

でもお寿司は消えものです。
芝居で食べたら無くなります。
そしてお寿司の数には限りがあります。
(製作費がかかっていますからね!)
そうそう何テイクも出来ないのです。

やはりまた「うーん、OKでいいでしょう(諦めの様子)」
となってしまいました。


これが現場の現実。

毎回毎回ピタっと決める。
これが次の仕事に繋がるのです。

一つ一つの現場を大切にしていきたいと思いました。

教える難しさを痛感しました!

誰かに何かを教える難しさを痛感しました。

今日のボイスオーバー、共演者の若い子に尺の合わせ方などの
「あて方のコツ」を教えました。

ディレクターから頼まれて教えたのですがこれで二度目です。
前回、死ぬほど苦労して二度とやりたくないと思ったのですが、
お世話になってるディレクターから頼まれると断れません。

収録日の前にカラオケで練習したのですが、
本当に教えるのは難しいのです。

内容は芝居ではありません。

ただの「尺合わせ」や
「海外ドラマとボイスオーバーのあて方の違い」です。

この辺り、とくに舞台系の人が困るようで苦手意識があるそうです。

以前教えた時は、自分にとってもとても勉強になりました。

普段無意識にやっている事を言葉で説明していくうちに
「自分はこんな事をしていたのか」
と自分が驚くことがたくさんありました。

今回もそうでした。

あて方だけでなく、少しだけ表現方法に触れました。
マイク前の芝居の距離感といったところです。
舞台系の人は初めはこれがよくわからなくなる人がいるのです。
慣れたら、 地力があるので、とても面白い芝居をこれでもかとやってきますが。

この距離感を説明する時に、
自分が台詞をどう処理するのかを説明する事になりました。
そうすると自分の好み、クセが割とハッキリある事に気付きました。

例えとして自分なりのやり方を説明すると、
相手は自分なりに解釈して実践します。

それが自分とは全く違うやり方で
ちゃんと必要な効果が出ていたりするのです。

人によって受け取り方、表現の仕方がこうも違うのかと驚きました。

APHのボイスクラスでは、この辺りの具体的な技術に入っています。

今までは自分の好み、センスでやってきた事を
もっとバリエーション豊かにするために「技術」がどれだけ重要か
ここでも痛感しました。

その後、収録当日。

いろいろ教えましたが、すぐには直りませんでした。
そりゃそうです。
二時間練習しただけですから。

それでもその人が、かなり練習してきた事は
自分にはよく分かりました。

見ている間、応援しつつも自分の事以上に気になってしまい
胃が痛い思いでした。

変化はしましたがぎこちなく、
中盤からは元に戻ってしまいました。
尺合わせはなんとかなりました。

収録後、ディレクターからは厳しめの評価を頂きました。
自分が言われてる方がずいぶんマシです。

教えることは本当に難しい。

正直、もうやりたくありませんがとても良い勉強になりました。

サクサクが現場の勲章

地上波バラエティ番組の再現ドラマのお仕事でした。

この番組の案件はいつもであれば「書類選考のみ」が殆どなのですが、
今回はオーディションがありました。

難病と闘う少年の母親の役で、
病状の厳しいシーンが多く「泣きの芝居」を求められました。
ここはしっかりと、丁寧で分かり易い芝居を置いてきました。

最終候補の一人に残して頂いていたのですが、
追加スケジュールが私のNGの日と重なってしまい
母親役には選ばれませんでした。

が、撮影日数の少ない、
脇の看護師の役をやらせて頂くことになりました。

撮影当日、私は6シーン程撮り、台詞もいくつかありました。
全体的にサクサクと、殆ど1テイクでOK。

あまりすんなりいってしまうと却って
「これで良いんだろうか・・・」と不安になったりもするのですが、
現場は時間との闘い。

サクサクは大事な事なんですよね。

後でAPHの代表から
「現場で褒められることはない。サクサクが現場の勲章。」
というお言葉を頂き、やるべきことはやれたんだなと、
自分を認めてあげることが出来ました。

実はこの撮影の少し前に
APHの演技クラスの中で私のある「クセ」を代表に指摘され、
どうすると良いかディレクションを頂いたのですが、
まさにそれを意識して集中してやって、
その結果のサクサクでもあったと思います。

ただ、今回は看護師の役という事で、
初めての医療ものの芝居に苦労しました。

注射器で点滴に薬を注入するという芝居があり、
医療コーディネーターの方がやり方を教えて下さるものの、
見ているだけで練習する時間は無し。

ものすごく不安なままの本番・・・。

正直上手くいったとは言えません。
自信のない、戸惑った、小さな動きになってしまいました。

引きの画で殆ど映ってはいないのですが、
それでも上手くいってないものはいってないんですよね・・・。

後で反省したのですが、
もっと開き直ってやれば良かったのです。

「本物」ではないのだから出来なくて当たり前。
それを「どうだ!!!」とやってしまえばよかったのです。

あ~悔しい!

また、「フレームの中にどう入っているか」とか、
「今私は入っているのか?いないのか?」ということを気にしすぎてもダメだ
という事も学びました。

とにかくいつも全力で芝居をする!!
これに勝るものはないですね。

まだまだ課題はありますが、
APHで取り組んでいる技術を現場に持ち込みながら、
どんどん磨いていきたいと思います。

外画の現場で。ある方の演技を観て思った事

やられました。

今日の外画収録で、とある事件の犯人を演じた人。

シーンとしてはシリアスで重苦しい雰囲気。
ある夫婦が離婚で揉め、夫が妻を殺してしまいます。
その殺された妻の母が、犯人である娘の夫と面会する。
大変重要なシーンでした。

笑ってしまってしょうがなかった。

この自分の妻を殺した男を演じた方の演技が
素晴らしかった。

ずっと泣きながらポツリポツリと喋るのですが、
音がいろんな所に飛んでとても豊かでした。

静かに泣きながら重苦しくセリフを喋るのは良くやる手なのですが、
この人は違いました。

高音から低音。
セリフの力点。
全てを目まぐるしく変えながら泣いていました。

特にある疑問形のセリフの語尾で「か?」という部分。
そこを「かっ!?」
と、文字にすると難しいのですが突然甲高い音で言うのです。

スタジオの共演者が思わず全員うつむきました。
笑いをこらえるので必死だったのです。

その人の芝居がシリアスでなかったのではありません。
とても必死に嗚咽を抑えながら喋っているように聞こえました。

でも面白い。
笑ってしまうほどに。

ここでこの音を使うのか!?
このセリフをこんな風に言うのか!?

やられました。
悔しいと言うより、とても気持ち良くやられてしまいました。

最近、仕事をしながらセッションに参加して
自分の表現が一定の枠に固まってしまっているのを
代表から指摘されました。

安定感があり、台本に沿っている。
でもこの人のようなおもしろさがない。
目の前でこれだけやられると嫌でもわかります。
自分の枠の狭さが。

でも本当に有り難かった。
APHで言われた事を体現してくれる人がいる現場に
出られるのはほんとうに有難いです。

出番が終わった後、その人は汗だくでした。

シーンは3分もないくらいです。
相手のセリフの裏で泣き芝居はありましたが、
セリフは多くありません。
短いシーンの中でこの人は全力を尽くして演じたのだと思います。

その後、自分の出番でした。
バリエーションが少ない。

全て変えたつもりでしたが、
あの人ほど豊かにはできなかった。
これは悔しい。

あんな風に豊かな芝居をしたいと思わせてもらいました。
改めてAPHの技術の重要性を感じました。

某事業者団体のインナーVPのお仕事!

本日は某事業者団体のインナーVPのお仕事
に行ってきました!

今回は主に新人研修で使うインナーVPなので一般には流れません。

しかし、DVDとして5000社近くの会社に配布されるという事、
出演者が従業員役の自分とナビゲーター役の女性の二名だけしかいないという事で
「責任重大だな。恥ずかしくない芝居をしないと!」と思い、
気合いを入れて現場に向かいました!

神奈川県のある駅に到着すると、
オーディションでお会いした助監督さんとADさんが車で迎えに来てくれました。
 
自己紹介を済まして早々に
「●●さ~ん、オーディションではセリフも演技もダントツでしたよ~!」
と、助監督さんが笑顔で褒めて下さり
「セリフ・演技 ダントツ!」と、
オーディション当日に書き込んだであろう資料のメモ書きまで、
ご丁寧に見せてくれました(笑)

ヨイショかもしれませんが、
関係者の方から自分の演技を評価して頂けるのは
「自分はギャラを貰って芝居をしてもいい『プロ』という存在」
と認められたようで、とても嬉しかったです!!

今回は「事故を起こしてしまう従業員役」なのですが、
当日の撮影スケジュールは、
事故を起こすパターンを自分が先に撮影して、
その後、ナビゲーターの女性が実際の事例を交えつつ、
そのシーンや資料を説明していく、という流れでした。

場所はある会社の訓練棟の一角で、
撮影スタッフはキャストを含め10名程と、
こじんまりとした感じで行われました。
 

今回の現場で学んだことは
「APHで学んだ技術を適用すると、
現場のスタッフさん達は凄く喜んでくれる!」
という事でした!
 

カメラのアングルチェックの際、カメラマンが動いて欲しい角度を察知し、
そこにスーッと入る「しっかり観察して先に先に動く」
という事をさりげなく3回程やった時、
カメラマンが「おぉそこそこ。いいねぇ。」と一言褒めて下さりました。

それから明らかに気合を入れて撮影してくれて、
帰り際には「良かったよ!これからも頑張ってね!!」
とわざわざ声をかけて下さり、満面の笑みで握手をしてくれました!

また、今稽古している「●●●」をセリフで使ってみたところ、
音声さんの顔が急に明るくなって
「いやぁ凄くクリーンで、爽やかな声だね!」
と褒めてくれ、その後の撮影中も笑顔で声をかけてくれるようになったり、

野外のカットを撮り始めたところで急に土砂降りの雨が降り出し、
いつ撮影中止になってもおかしくない、失敗できないプレッシャーの中で、
従業員の方に1、2分程度使い方をレクチャーされただけで
初めて触るショベルカーを操作する芝居でも、
代表のある現場の話の事をとっさに思い出してなんとか切り抜けたり(笑)、

カチンコがなる前にとっさに芝居のイメージがパパパッと出たので、
その感覚に乗ってバババッと芝居をしたところ(笑)
見事に決まったようで一発OKがでて、カットがかかると
「おぉ~!!」とスタッフさん達から小さな歓声が沸き、
監督も満足そうな笑みで、カメラマンも「今の良かった!バッチリ撮ったよ!!」
と言ってくれ、ADさんとかも「凄くシャープな芝居でしたね!!」と褒めてくれたり…。

勿論やってる時は必死でしたが、
意図した事がことごとく上手くいき、それらのリアクションを頂けた時、
一番ビックリしたのは自分でした!(笑)

APHで学んだ事はこんなにも現場で通用するんだと…!!!

そして、自分がクリエイトしたものが現場の方達に伝わり、
それが受け入れられた瞬間。

全員が「おぉ~!」となったあの一体感には、
言葉にできない充実感がありました!

ゲリラ豪雨という思わぬハプニングが起きたり、
触ったこともない機械をいつも扱っているように演じる
という事を短時間で求められたりと、
心がブレそうになってヒヤリとした瞬間もありました。

でも、それを乗り越えてスタッフさん達の信頼を勝ち取り、
良い撮影ができた事は、役者としても大きな自信になりました!

いつだってピンチはチャンスなのです!!

「APHは現場主義であり、
APHの本当の必要性が理解できるのは仕事をし始めてから」

と代表は常々仰られているのですが、
その意味が少しだけ理解できたような気がします…。

今回、APHで学んできた事がことごとく好結果をもたらす中で
「これまでの下積みは無駄ではなかった…!」という深い喜びと
「更に稽古を深めて、もっともっと上の現場に出れるようになるぞ!!」
という熱い気持ちを感じる事ができました!!

レベル5(*)への道はまだまだず~っと先ですが、
今いる場所から一歩ずつ、前へと進んでいきたいと思います!!

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(*)「APHステップ5段階レベル表」には、レベル1~5までの段階があり、
レベル5の定義は以下の通りとなっています。

レベル5:プロとしての個性の確立とレベルアップ

TVCMで某グループのスタンドインのお仕事

本日は某グループのTVCMのスタンドインに行ってきました!

「スタンドイン」とは、CMやテレビ番組等の撮影前に、
実際の照明や立ち位置、動き等をチェックする為に演者本人の代わりに芝居をする、
いわば「裏方のお仕事」です。

本番は本人が演じますのでオンエアでは映りませんが、
同じ立ち位置、照明の中で、同じシーンを演じ、
監督や演出家等がそれに対してディレクションを取っていくので、
現場の雰囲気や撮影時の感覚を掴むにはとても良い経験になります。

今回自分はTVCMの現場と、スタンドインのお仕事が初めてだったので、
とても色々な事を学ぶ事ができました。

因みに今回の撮影は、リハーサル1日、本番1日の計2日間のスケジュールで、
自分たちはスタッフと共に同行することになりました。

初日、都内にあるハウススタジオに到着すると、
大手航空機会社×某人気グループのTVCMというだけあり、
50人近い制作スタッフが動き回っていて、大人数な現場でした。

「トップクラスのTVCMの現場はこんな感じなんだなぁ」と思いながら、
スタッフさん達に挨拶をして現場に入っていくと、控室に案内されました。
 
スタンドインメンバーが全員揃うと、衣装を渡され、着替えます。
 
後はシーンの準備ができるまで待ちです。
スタンドインは「待つのが仕事」と言っても過言ではありません。
とにかく待ち時間が長いです。

しかしその間現場では、休む間もなく撮影スタッフさん達が、
照明やカメラの配置、角度を試し、撮影準備を進めており
「この人達のお陰で、あらゆる番組、作品が成り立っているんだな…ホントに凄いなぁ。」
と間近で見ていたら、感謝の念が湧いてきました。

そして、大方準備が終わると自分達が呼ばれ、
最終調整が入り、絵コンテにある芝居をし、監督からディレクションを受けます。

OKがでれば、そのシーンの準備は完了したという事です。

スタンドインのお仕事で大事な事は、
とにかくその場の状況をスッと観察し、パパパッと動ける事だと思います。

先に先に動けない人、鈍い人がいると、
当たり前ですが現場はイライラし始めます。

実はメンバーの中に鈍い人が1人いたのですが、
現場の回転力に追いつけず「●●君はまだー!?」
と監督から何度も怒鳴られていました…。

また、スタンドインの仕事をよくやっている人がいたのですが、
その人は慣れが悪い方に出て、後半になるとダレてしまい、
やはり制作さんにイラッとされていました。

ですから、大事な事は長い待ち時間でもいつでもパパッと動けるよう、
常に心のアイドリングをしていながら、
自分なりに工夫して高いトーンをキープする、
という事が重要なのではないかと思いました。

そんなこんなで、各カットのリハが終わり、長い一日が終わりました…。

そして翌日、現場に到着すると、
昨日までのまったりした雰囲気とは打って変わって、
現場には独特な緊張感が張りつめていました。

お昼過ぎに集合し、自分達で最終リハを15時頃までやり、
16時過ぎに本人達が来ました。

「①シーンの準備→②スタンドインが入り最終調整→③本人演じる→④次のシーンの準備」

という流れで、独特の緊張感と共に、テンポ早く撮影は進んでいきました。

その中でも特に驚いたのは、本人達は3テイク位でOKが出るという事でした!

「えっ?それでOKなの??」と、色々な意味でビックリしました(笑)

待ってる時に仲良くなった制作さんに聞いてみたところ
「本当は何テイクもやりたいんだけど●●さんの場合は
『そんな時間はありません!』と言われちゃってダメなんだよねぇ…。」
と仰っていました。

監督も心の中で泣きながら「もぉOKで~す!」
と時間に押されながらカットをかけたりしていて、
監督も制作さんも葛藤しながら撮影をしてる事がわかりました…。

そんなこんなで無事に本番を終える事ができました!

カメラや現場の雰囲気を色々と観察する事ができたのは凄く良かったけど、
やはり「代役」という所が役者としては正直悔しいので、
この経験と悔しさを活かして、次はメインでCMのお仕事ができるように、
しっかりとイメージングと稽古を深めていきたいと思いました!

脇を固めるという事

「脇を固める」
とよく言われますが、最近ちゃんと脇を固める事の難しさを感じます。

自分の仕事は、ほとんどが脇役です。
レギュラーもありますし、
ストーリーに絡むメインキャラもありますが「主人公」はありません。

個人的には「主人公」がやりたい、
という想いからこの世界に入っているので悔しくてしょうがない。
そして甘く見ていたことを最近痛感させられております。

今日も脇役の仕事です。

大変でした。

内容がファッション業界を舞台にした外画で、
専門用語も飛び交います。

…ファッション分からん!!

その状態で「ガヤ」という、
そのシーンの状況・場所に相応しい雑談などを全体で録るのですが、
言葉に困る。
必死に単語を調べて用意しますがどうにも付け焼き刃で浅い。

普段の生活全てが演技につながるという事の意味が一部わかりました。

この現場は、ベテランから若手までの女性がメインの作品です。
主演級の芝居が鋭くハイテンポで繰り出されます。

そのテンポについていけず、
新人がマイク前でセリフを一言も言えない事がありました。
わかる。
怒涛の会話の中にたった一言のセリフを入れるのは難しい。

完全にリズムに乗った大縄跳びに、
それを崩さずワンチャンスで入り込む感覚に似ていると思います。
どうしても2、3回タイミングを計ろうとしてしまう。

個人的には高い緊張感で凄く良い現場だと思うのですが、敷居が高い。
自分の仕事は、セリフ、ガヤ、休憩中などで
なんとかこの空気を崩さずもう少し柔らかくする事だと考えました。

セリフではハイテンポに楽に乗り次につなぎ、
ガヤでは雰囲気を崩さない程度に笑いを取ろうとし、
休憩中はできるだけリラックスして楽しそうに話す。
(自分も充分緊張してるんですが)

なんとか「ミスができない空気」を
「ミスを恐れずチャレンジ出来る空気」にしたい。

中間管理職という感じでしょうか。

終わった後は
ドッと疲れが出ます。
自分もまだまだいっぱいいっぱいです。

これが楽に自然にできるようになりたいと思います。

ゲームの収録、思い切ってやりました!!

今日はゲームの収録です。

今回はかなり緊張しました。
ゲームでこんなに喋ったのが初めてだったからです。

内容は荒廃した世界で、
賞金稼ぎのような仕事をしている主人公の
よく会う同業者という役どころです。

方々で会うらしく、昔話をしたり、戦ったりと
いろんなセリフがありました。

台本をもらった段階で困りました。

画がない。

一部のムービーシーンはありましたが、
それ以外の大半のセリフが状況から何から
何も書いていない。
セリフとその通し番号だけでした。

それがズラリと並んでいて、
前後のセリフとつながってないようです。

情報が少ない。

家での稽古は何とも不思議な気持ちでした。
少ない資料から想像しながらとりあえずやってみて
後は現場で確認しながらやるしかない。

そして当日。

ディレクターもセリフを言っている状況がわからないそうです。
内心、とても焦りました。
現場に来ているゲームの制作担当の方とディレクターで話し合い、
それを自分が聞いて演じてみる。
これを繰り返す事になりました。

ある意味、かなり自由度が高くなったので
姿勢を入れ、力まず、ポジションだけ意識して
楽に喋るのを試す事にしました。

これは自分の家という楽な空間でしか
なかなかできなかった事でした。

現場に行くと意識的にも無意識的にも
どこかに力みが入ります。
これを取るのが本当に難しい。

そして海外ドラマのように尺がきっちり決まっていると
できなかったりします。

それが今回は尺も画もない、一人ずつ取るので共演者もいない。
かなり家と近い状況になりました。

初めは緊張しましたが、やる事が決まると燃えて来ます。
前後のつながりがなく状況のわからないセリフを100種類ほど。

ディレクターからの説明と自分のイメージを頼りに
思い切りやってみました。

意外にもほんとんど修正もされずスムーズに進められました。
ゲームの世界観は、昔話を散々プレイしていたので
イメージは合わせられたようです。

肝心の楽に喋るというポイントですが…難しい。
どうしても喋る瞬間力むんです。

それがクビ、両肩、腰回り、膝、足首。
どれも自分の疲労が溜まるポイントです。
しかし尺や画がなかったため自分の状態がとてもよく分かりました。

意識した事で、ひとつ大きく改善できたのが
やはり姿勢を真っ直ぐにする事です。
これによって首、肩、腰回りがかなり緩みました。
激しいセリフになるとどうしても力むのですが、
けっこう変わりました。

一つ一つ無駄な力みをなくし、
うまく身体を使えるように稽古したいです。

インフォマーシャルの撮影に行ってきました!

本日はインフォマーシャルの撮影に行ってきました!

「インフォマーシャル」とは、
インフォメーション(情報)とコマーシャル(広告)とを掛け合わせた造語で、
簡単に言うと「60秒以上の長めのCM」の事です。
長い物ではTVショッピングとかの1時間近くのものもありますよね。

さて、今回の撮影は横浜のある展示場で行われ、
キャストは3人、制作、撮影スタッフ、クライアントが5名の計8名
という非常にこじんまりとした形での撮影でした。

その日は連休最終日+展示場でのイベントということもあり、
一般の方達も多く来場していたので、画角に一般の方が入り込んでしまい、
なかなか思うように撮影が進みませんでした。
待ち時間が長く、自分達キャストの3名は雑談をしながら時間を過ごしました。

今回はカップル役ということで、彼女役のYさんと、一人旅の女性役のSさんと、
初対面の女性2人を相手に5時間以上も一緒にいて雑談をするという、
なかなかしんどい時間を過ごしました…(笑)

Yさんは天然でおっとりした感じの性格だったので一緒にいて全然苦ではなかったのですが、
一方のSさんは、自分はブスだという強いコンプレックスがあるのか、我が強く、
主導権を握ろうと、マシンガントークで空気を読まずガンガン喋ってきて、
かなり面食らいました(笑)

それにしっかりとリアクションを取を取ることで対応し、
相手を満足のトーンにまで持っていきながら、やんわりと全体に話を散らしていく中で、
3人がバランスよく喋り、徹底して聞き役に回る事で全体が和む様、
フル回転で場の空気を作っていきました。

Sさんの暴走?もあり、正直ここの雰囲気を作る所が一番キツかった…(泣)

一度空気ができてしまえば、後は楽~にそこいて、スッスッと話を振りながら、
長い待ち時間を対応していきました。

一方の撮影は、アングルだけ決めて、後はアドリブで話をしている所をカメラで撮る。
というスタンスでした。
そのため、とにかく雑談で作った良い雰囲気のまま、
カメラの前にスッと入り、カメラが回っていても、そのままスーッと楽しく話をしていく感じで、
カップルが展示会デートで楽しく喋っているのを自然な感じでクリエイトしていきました。

また、今回の自分のテーマは「●●」なので、楽にそれを意識していくと、
初めてお会いしたSさんも、中から溢れ出すような自然な笑顔を見せてくれました!

それに乗っかって自分も良い笑顔ができた時「これは良い画が撮れたな…!」
と心の中でガッツポーズしました!(笑)
その時の二人の空間は、淡いオレンジ色のような色合いと暖かな温度を感じました。

具体的なセリフはありませんでしたが、役者としてしっかりと空間をクリエイトし、
今日はちゃんと仕事をしたな!と思える現場になりました。

どんなに小さなお仕事でも、
自分のできる最大限を現場に置いてくる。

そのシンプルな積み重ねこそ「雑草魂」の闘い方であり、
一隅を照らす本物の役者になる道だと信じて、
何が来ようと、来なかろうと、あの一点の光だけを見据えて、
淡々と淡々と我が道を進んでいきたいと思います。