外画のお仕事!台詞を聴く

今日も外画レギュラーです。

前回ベテランMさんとの会話でうまく受けられなかったので、
今回は何とか噛み合わせたい所です。

前半にさっそく会話があったので、
APHのセッションで教わった事を少しでもやろうとしてみました。

変化はしました。

家での稽古ともニュアンスが変わり、
いつもの台詞のリズムと少し変わりました。
前回のように明らかに外した感覚はなく、
まずまずという感じでした。

しかし台詞を喋る前と喋っている最中が
とても不安定でした。
言い切った後の感覚は悪くないのですが、
途中が凄く頼りなく不安なのです。

いつもの自分の台詞ならもっと安定して細かいところまでコントロールできるのですが、
少し変えただけでどうなるかわからない不安感がありました。

台詞自体の変化は本当に僅かなものだったのですが、
一部が変わると全体にも影響が出ました。

距離感や感情などが少しずつ、
用意してきたものとズレて変わりました。
これは良かったのではないかと思います。
特に相手の台詞を今までより、
聴こうとする意識が強くなったように思います。

オンエアを確認してみないと実際にどうなのかちょっとわかりません。
多少なり良い方向になっていれば良いのですが。

今の自分の台詞は得意な形で固まってしまい、
それを外せなくなっています。
この先、仕事を続けるためにはこれを外し、
変化できるようにならなければいけません。

この頼りない、不安な感覚を超えて
何とか新しい形に変化できるようにしたい所です。

外画のお仕事!ベテランMさんとの会話

今日も外画レギュラーです。

今日の現場には同じ事務所のベテランMさんが来ていました。
普段は舞台を中心に活動されているのですが、
声の仕事も多くやられています。

このMさんとの会話で痺れました。

自分はMさんが長台詞を話している間に返答を3回ほどするのですが、
Mさんの台詞にずっと惹きつけられていました。

APHで代表が教えている技術を実際にやってみせて下さる時、
自分やメンバーは一瞬で引き込まれます。
今までにも何度か経験がありますが、
Mさんの台詞でも同じように引き込まれました。

痺れました。

10行くらいの台詞が三つあり自分は間で答えるだけですが、
全身でMさんの台詞を聞いている感覚になりました。
Mさんの台詞の尺が合わず二度ほどリテイクがあったのですが、
もう一度やれる事が嬉しくてしょうがなかった。

リテイクでも同じように気持ち良い緊張感で、
ずっとMさんの台詞を全身で聴きました。
楽しかった。

しかし

自分の返答がうまくいかなかった。

セッションでは、今までの自分の台詞を壊し新しいものを作ろうとしています。
でも全くできていません。
Mさんの台詞への返答に今までの自分の台詞で答えたのですが、
違和感があった。

これではない、と強く感じリテイクで変えようとしましたがダメでした。
Mさんの台詞を受ける事ができなかった。

悔しかった。
新しい自分の台詞ができていないとはいえ、
最近の現場でも受けられないと感じた事はありません。
しかしこの日は全く受けられませんでした。
今の自分の台詞の限界なのかもしれません。

終わった後、Mさんにお礼とお詫びが言いたくて話しかけると
「何度もリテイク出してごめんね」
と申し訳なさそうに言われてしまいました。
とんでもないとお礼とお詫びを伝えると、
Mさんは照れていました。

次回は何としても自分の台詞でちゃんと受けられるようにしたいと思います。

外画のお仕事!自分の声が音にならない。

今日は外画レギュラーです。

セッション・個人レッスンと今までとは違った段階の内容になってきています。
その中で、自分の声の出し方を見直し
新しいポジションを使えるように稽古が始まりました。

全くできていません。
しかしハッキリわかる変化がありました。

自分の声はめちゃくちゃかすれている。

今まで生きてきて
自分の声がけこんなにかすれていると思った事はありません。

意識的に息を多めにしたりしてましたが、
普通のセリフからこんなにかすれていたのかと自分でビックリしました。

これをハッキリした音にしようとし始めたのですが、これが難しい。
元々の声質もあるでしょうが、
他の人が当たり前にやってる事が自分にはできない。

自分の声は父親似なのですが、その父が自分で
「声が悪い」
と言っていたのを思い出します。
なるほどな、と今になってちょっと納得しました。
確かに綺麗な声ではない。

なんとか音にしようとやってみましたが、
そんな簡単にできるわけはありません。
いつも通りになってしまいました。

一話目で新しく教わった事をやろうとした時、
周りには特に何も変わったように聞こえなかったようです。
オンエアを自分で見たら一応変化はしてました。

しかし今回のは変わってない。
それがハッキリわかりました。

今まで自分でやりたいと思い、
意識的に息の多い喋り方をして来ましたが、
それが当たり前になり変えられなくなっています。

これを活かすためにも、音にできるように稽古をしたいと思いました。

ゲームのお仕事!叫びまくる

今日は久しぶりのゲームです!!

APHの土日以外の特別セッションの効果で、
欲しかったゲームの仕事をゲットしました。
ありがとうございます。

土日セッションで教わっている重要な所を試そうと思ったのですが…
叫びっぱなしでそれどころではありませんでした。

しかし、
ずっと自分の課題にしている姿勢は使えました。
と言うか
姿勢がなければ保たなかった。

海外のゲームの吹き替えで、
自分は主人公の敵役で戦闘中のセリフばかりです。
最近のゲームはとても自由度が高く、
同じストーリーでも細かく選択肢があったり、
戦うシチュエーションが違ったりします。

そのため同じセリフを細かくシチュエーションを変えて、何パターンも録るのです。

これがなかなか大変です。
ゲーム画面自体はまだないので英語のセリフを一回聞き、
二回目で合わせてセリフを喋ります。
ずーーーっとこの繰り返し。

連続でやっていると段々と細かいシチュエーションのイメージが
抜け落ちて短調になってしまいます。
数は数百くらい、その半分以上が叫んでるセリフ。
タフな現場でした。

以前から腰痛が酷く、大きな声を出すと腰に衝撃が当たり痛みが出ます。
これがとにかく辛かったのですが、
ここ最近の自分の稽古の仕方の変化と、
新しく教わった事でかなり良くなりました。

特に今回のような体力と耐久力のいる現場では、
これが大きな変化を起こしました。

腰はまだまだ治っていませんが、
痛みで声のポジションが変わったり支えられないほどではなくなりました。

以前とは疲弊の仕方がはっきり変わりました。
自分のにとって大きな変化です。

どうしても自宅の稽古で力みが取れず苦戦していたので、
この変化は嬉しかった。

とにかく力まず、うまく身体を使えるように稽古したいです。

レギュラー2話目!ナレーションで

おかしい。
前回と全然違う。

今日は新シーズンが始まったレギュラーの二話。
またナレーション部分があります。

前回、セッションで教わった事を実践しようとして手が震えました。
配信を見たところ少しですが変化しているのが自分でわかりました。
しかし震えながらやった割には
「ああ、確かにいつもとは違うな」
くらいでした。
そんな簡単にできたら世話はないので当然ですが。

二話も同じ課題で挑戦しようと思いました。

が、全く感覚が違う。
まず手が震えない。
震える程の緊張感と怖さが来ない。
喋っていてもいつもと違うラインにならない。
むしろいつも通りのラインに乗ってるのを強く感じました。

セリフでもやろうとしましたが、
どうしてもいつものラインから離れられない。
前回は多少なりと離れられた、離れようとしたと思うのですが…

なぜだ???
わからない。

最後のセリフまでやろうとしましたが、
結局は最後まで前回のような感覚は得られませんでした。
緊張感がなかった訳ではありません。
やろうとはしました。

しかし全く近づけなかった、と感じました。

何が前回と違ったのか…それすらわかりません。
とにかくできなかった。
別の内容ですが姿勢はまたすこし変わりました。
セッションで教わった別の内容で、
腰が凄く安定して、少しチカラが抜けました。
これよって叫ぶ時の土台である下半身の力みが少し減ったのです。

ここはとりあえず良かった。

次回は両方、少しでも変化したいと思います。

4シーズン目!ナレーションのお仕事。

レギュラーの新シーズンが始まりました。

今回で4シーズン目。 自分の関わる作品が続いてくれるのはいろんな意味で嬉しいです。

セッションでは中級編に入り、 今までとは全く違う段階になりました。 現場に直結する超具体的な内容ですが、 難易度が格段に上がりました。 しかしそれができれば仕事の質・量が上がる事もはっきりとわかります。

自分の課題はずっと姿勢でしたが、 それに加えて新たに教わった事を何とかやってみました。

挑戦するポイントは、 頭と終わりのナレーション部分。 以前も一度試してみて悪くない手応えでした。 それをもっとハッキリと試してみました。

手が震えました。

なぜか自分を丸裸のままさらけ出すような怖さを感じました。 現場で手が震えるまで緊張したのは久しぶりでした。

今までの3シーズン、ずっとナレーションを担当してきました。 さすがにスタイルが出来てきて崩れる事はありませんでした。 それが強烈に揺らぎました。

冒頭のナレーションを何とか終わらせ、 最後のナレーションではさらに緊張が高まりました。 足に力みが入り接地感がなくなりかけました。

ナレーションが始まるまでに何とか力を抜き、 足が地面に着く感覚を取り戻しました。 そこから肩の力を抜きかなり良い感覚で入れました。 しかし手は震えっぱなしでした。

まさかここまで緊張するとは。

さらに家に帰ってホッと一息ついて座ろうとすると、 良くなっていたはずの腰が激しく痛み、 思わず膝をつきました。

こんな事になるとは思ってもいませんでした。 まだまだいろんな力みが抜けないのを痛感した現場でした。

吹替のお仕事!丁寧に喋る事の効果

今日も外画です。

最近姿勢が少し良くなりました。
そもそも酷い腰痛になってしまい、
現場でも苦しんでいたのです。

原因は自分の身体のバランスが悪かった事。
立っている時の重心が偏っていたからだと思います。
それをずっと修正しようとしていました。

ここ最近は多少良くなった感覚があり、
以前のように現場で座る時痛みが走る、なんて事はなくなりました。
とはいえ朝起きた時や家での稽古で変に力んでしまった後など、
痛みがなくなったわけではありません。

この辺継続して直していかないと。

姿勢が少し良くなったので、 別の事を考えられるようになりました。
今回は「しっかりに喋る」です。

別に普段雑にやろうとしていた訳ではないですが、
セッションで扱い始めたこの課題を現場でやってみようと思ったのです。

今回の自分の役は主人公の手助けをする運び屋です。
年齢はおそらく50くらい。
自分は老けが苦手です。

自分の声は息が多く掠れていてハスキーと言われます。
この声のせいか人によって感じる年齢感にかなり差がありました。

20代の頃から、普通に喋っていても
「ジジくさい」
と言われたり
「若い」
と言われたり印象がとても不安定でした。

しかし老け役をやった時の方が
「もっと老けで」と言われなかなかOKがでない事が多く、
若い役はほぼ言われません。
よく自分より若い役はやりやすいと言われますが、
芝居をする時は自分もこれに当てはまるようです。

今回の老け役、芝居で年齢感を出すより
しっかりに喋る事を意識しました。

リテイクが出るかと思いましたが、
特に何も言われずすんなりとOKが出ました。
自分でもテストの時は相手と会話をする感覚がとても強く手応えがありました。
本番でちょっと弱くなりましたが…

老けを意識して大きく表現するより、
しっかり喋る方が芝居として成立しやすいのかもしれません。

また次の現場で試してみたいと思います。

外画吹替でゲスト主役のお仕事!癖について

今日も外画です。

今回はゲスト主役というやつです。
レギュラーではありませんが、
その回の内容の中心になる役でとても演じがいがありました。

今回のディレクターさんに久しぶりに呼んでもらいました。
ランクが付いてからは初めてです。
気合が入りました。

このディレクターさんには、
襲われる、殺される、脅されるなどいろいろな被害者で呼ばれます。
犯人や捜査官など強そうな役では呼ばれません。
ある意味自分の持ち味を理解してくれていると言えます。

今回も助けを求め、最後にはきっちり死にました。
役名がレギュラー陣の次にあったので香盤表を見たときちょっと期待しました…

課題はもちろん姿勢です。
とにかく力みを取って楽な姿勢を。

ここ最近、ほんの少しずつ変化してきています。
普段は感情の激しいセリフが多く、
どうしても必死になり力を抜く事ができずにいました。

今回の役は登場から弱っていたので、
ある意味稽古の成果を試しやすかった。

死の危険が迫って、無線で助けを求めるというシーンで、
弱ったセリフではあってもちゃんと音として聞こえるよう、
癖になっている下半身の力みをとにかく抜こうとしました。

テスト
手応えがありました。
癖である外側を固めるような力みではなく、
内側の必要な部分だけ使う。
そんな感覚で行けたと思います。

しかしディレクターから、
「良いんだけど、ちょっと怪しく聞こえる」
なんでも同じシチュエーションで罠だったという回があったそうで、
ハッキリと罠ではないと分かりやすくやって欲しいと言われました。

怪しくやったつもりはありませんでした。
ちょうどセッションでも余計な事をせずセリフを言う稽古が始まりましたが、
自分は不安やら期待やら絶望やらいろいろ余計なものを付けてしまったようです。

本番では素直に助けを求めるようにしました。
しかし自分の感覚では何か足りないのではないかという不安がありました。
結果的にリテイクもなくこれが良かったようです。

どうもいろいろ足す事が癖になっているようです。

今回も自分の余計な癖を痛感する現場でした。

日本の役者であること。日中合作の映画の撮影!

日中合作の映画の撮影に行ってきました。

今回はオーディションに合格して決まったお仕事です。

オーディションの前日にちょうど個人レッスンがあり、
課題の台詞を代表に見て頂きました。

あるシチュエーションで、
立場の異なる4役がそれぞれの意見を戦わせるシーンだったのですが、
ある重要なポイントを教えて頂き、
それをオーディションで意識してやったところ
そのうちの一つ役を頂くことが出来たのです。

今回の作品は、実は中国で大ヒットしているシリーズの3作目で、
かなり大規模な撮影でした。

メインキャストも錚々たる顔ぶれ、
誰もが知っている第一線で活躍されている方々です。

撮影は地方ロケで、数日間行いました。
早朝から深夜まで、撮って撮って撮って撮りまくりました。

私が出演するのは、物語の全貌が明らかになるクライマックスのシーン。
セリフはなかったのですが、だからこそ、やるべきことがあります。

いかにそこに「居る」のか。

この夏、APHでは、各個人に今取り組むべき課題を頂いているのですが、
私は自分の課題である●●を、ひたすら ひたすら やりました。
と同時に、
メインキャストの方々のそれぞれの●●をじっと観察し、感じました。

そのこと自体が私の役の「居る」を創ることになったではないかと思います。

長時間に及ぶ撮影は、肉体的にも精神的も、なかなかキツイものがあります。
が、●●に集中していると、面白くて、楽しくて、
全く飽くことなく時間が過ぎていきました。

数日間過ごす中で特に感じたことは、「日本の役者」という事でした。

中国のキャストも、また他の国のキャストも、皆さんそれぞれパワフルだったり、
明晰だったりと素晴らしいのですが、
日本のキャスト、特にベテランのMさんの居方、佇まい、
そして全くぶれない深い●●・・・それは本当に素晴らしくて、魅力的でした。
そこに宿る日本人としての魂を感じるというか・・・。
日本の役者の先輩にこのような方がいらっしゃることをとても誇りに思い、
自分も日本の役者として恥ずかしくない存在になりたいと心から感じた瞬間でした。

キャストもスタッフも、
数か国の人たちが関わっていると、それぞれの常識の違いや、
コミュニケーションの不自由さから現場が混乱することもあります。
でもそれを超えられるのは、
作品への共通の想いと、揺らぐことのない自分の中心なのだと思います。

大変ではありましたが、エネルギー溢れる現場でした。
ここで得たものを、次の現場、次の現場へと繋いでいきたいと思います。